機能性表示食品で何かあったときの相談窓口は?

機能性表示食品の生産や利用の際に何かトラブルがあったら相談したいと思うのではないでしょうか。相談窓口がどこなのかを知りたい方のために、この記事では機能性表示食品の相談窓口についての情報をまとめました。機能性表示食品で困ったときにどのような対応をしたら良いのかを理解して、冷静にトラブルに対処しましょう。

機能性表示食品の6つの相談窓口

機能性表示食品に関するトラブルが起こったときや、トラブルを未然に防ぎたいときには6つの相談窓口を利用できます。相談窓口ごとに取り扱っている内容に違いがあるので、何を相談したいのかをよく考えて選ぶことが必要です。

6つの相談窓口とは消費者庁、農林水産省、各都道府県、国民生活センター、メーカー、医療機関です。それぞれの相談窓口で何を相談できるのかを含めて特徴を確認しておきましょう。


機能性表示食品の表示に関するトラブルは消費者庁へ

消費者庁は機能性表示食品の表示内容に関する相談窓口になっています。消費者もメーカーも利用することができるようになっていて、正しい食品表示がおこなわれている状況を作り上げるために総合的な対応をしています。

食品表示法に違反しているのではないか、機能性表示に誤りがあるのではないかといったときには、消費者庁の表示対策課食品表示対策室が相談窓口です。また、メーカーが機能性表示や食品表示について相談したいときには食品表示企画課が窓口になっています。

食品表示についての相談は消費者庁のサイトから投稿フォームで申し込むことが可能です。表示違反が疑われたときには電話や申出書を利用して相談を持ちかけられます。

生鮮食品の機能性表示食品の相談窓口は農林水産省

野菜や果実、牛乳やきのこなどの生鮮食品については農林水産省が担当する仕組みになっています。生鮮食品の機能性表示食品が認められたのを受けて、農林水産省では機能性表示食品開発の取り組みを推進しています。農林水産省の相談窓口は主に生産者をサポートするために設置されていますが、消費者も相談することが可能です。

農林水産省では機能性表示食品の品目によって相談窓口が異なっています。野菜や果実は農産局園芸作物課、食肉鶏卵は畜産局食肉鶏卵課、きのこは林野庁経営課特用林産対策室といったように、専門性の高い部署が担当しているのが特徴です。

また、機能性表示食品の機能性成分や科学的根拠についても別の相談窓口が設けられています。定量試験法の規格についての問い合わせは大臣官房新事業・食品産業部食品製造課基準認証室、機能性の科学的根拠については農林水産技術会議事務局研究推進課が担当部署です。

なお、消費・安全局消費者行政・食育課では生鮮食品の機能性表示食品について広く取り扱っているので気軽に相談できます。

機能性表示食品の衛生・品質・保健に関するトラブルは都道府県へ

都道府県では食品の衛生管理や品質管理、保健管理をおこなっています。機能性表示食品についても対応しているので、各都道府県の担当課を相談窓口として利用することが可能です。担当部署名は都道府県によって違いがありますが、地域健康福祉部や生活環境部、食品・生活衛生課や食品衛生課などがあります。

このような相談窓口は機能性表示食品のメーカーが衛生管理や品質管理について相談したり、機能性表示食品を施設で利用する際の管理方法を聞いたりするのに利用されているのが一般的です。一方、消費者向けに食品関連のトラブルを受け付けている相談窓口がある地域もあります。

対面でも電話でも相談できる仕組みが多く、何かトラブルがあったときに気軽に相談できるのが魅力です。

機能性表示食品による被害は国民生活センターへ

国民生活センターは機能性表示食品によって被害に遭ったときに有用な相談窓口です。消費者が機能性表示食品の利用によって体調を崩したり、機能性表示食品と銘打っているまがい物の商品を買わされる詐欺に遭ったりしたときには国民生活センターに相談できます。

国民生活センターでは消費者ホットラインを用意して誰もが簡単に相談できるようにしているのが魅力です。消費者ホットラインに電話をすると住所から最も近い消費生活相談窓口を紹介してもらえます。機能性表示食品についての相談だと伝えれば担当の部署を案内してもらえるので便利なサービスです。

また、国民生活センターでは最寄りの相談窓口に電話がつながらないときにもバックアップ相談を受け付けています。国民生活センターのバックアップ相談は電話のみに対応しているサービスです。すぐに相談したいときには国民生活センターのバックアップ相談の窓口が役に立つでしょう。

商品そのものについての相談はメーカーへ

機能性表示食品はメーカーが責任を持って開発している食品です。消費者が機能性表示食品を利用したときにトラブルがあった場合には、メーカーも相談窓口になります。カスタマーセンターに問い合わせをすればメーカーの立場としての適切な回答や対応を受けられます。

通販でメーカーサイトから機能性表示食品を注文したら違うものが届いた、使用している機能性関与成分の特徴について知りたい、機能性表示食品のパッケージを開けたらカビが生えていたなどといったときにはメーカーに相談するのが適切です。

商品に不備があって返品や交換を希望したいときや、類似商品の紹介を受けたいときにもメーカーに問い合わせると良いでしょう。

(機能性表示食品はいつからはじまった?起源や特徴などを詳しく解説!)

機能性表示食品で体調が悪くなったら医療機関へ

機能性表示食品を摂取して体調が悪くなってしまったときには医療機関が相談窓口になります。お腹を壊してしまった、気持ち悪くなった、肌がかゆくなったなどのさまざまなトラブルが起こる場合があります。機能性関与成分だけでなく、他に使用されている原材料によって体調が悪くなっている可能性もあるため、まずは摂取をやめて医師に相談しましょう。

治療やアドバイスを受けて体調を回復させるのが先決です。利用した機能性表示食品を持参すると医師も内容を理解して適切な対応を取りやすくなります。治療を受けて元気になった時点で、生活消費センターやメーカーに相談して対応を求めていきましょう。

(機能性表示食品の原材料について知っておきたい5つのポイント)

機能性表示食品でトラブルがあったら相談窓口へ

機能性表示食品には食品表示法にかかわる表示内容や衛生管理などのさまざまなトラブルが起こる可能性があります。機能性関与成分や配合成分の影響で体調がよくなることもあれば、体に合わなくて体調が悪くなることもあり得ます。

困ったときにはここで紹介した5つの相談窓口から適切なところを選んで気軽に相談しましょう。